こんな時の症状は
|足利市 中谷医院|とちぎオレンジドクター最近、物忘れが増えた気がする…これって年のせい?
「年齢のせいかな?」と思ったときに考えてほしいこと
「人の名前が出てこない」
「同じ話を何度もしていると家族に言われた」
「物を置いた場所を忘れてしまうことが増えた」
このような変化を感じたとき、
「年齢のせいかな」
「まだ大丈夫だろう」
と、そのままにしてしまう方は少なくありません。
確かに、年齢を重ねることで多少の物忘れが起こることは、ごく自然なことです。誰にでも起こりうる変化であり、過度に心配しすぎる必要はありません。しかしその一方で、こうした変化の中には、早めに気づいて相談することがとても大切なサインが含まれている場合もあります。
年齢による物忘れと、注意が必要な物忘れ
私たちが日常生活の中で経験する物忘れには、いくつかの種類があります。
たとえば、「昨日の夕食に何を食べたかすぐに思い出せない」「人の名前がぱっと出てこない」といったことは、多くの方に起こりうるものです。このような場合、時間が経てば思い出せたり、誰かにヒントをもらうことで記憶が戻ることが多いのが特徴です。これは、記憶そのものが失われているのではなく、一時的に取り出しにくくなっている状態と考えられます。
一方で、注意が必要とされるのは、次のような変化です。
・出来事そのものをすっかり忘れてしまう
・何度説明しても同じ質問を繰り返す
・約束や予定を丸ごと忘れてしまう
・忘れていること自体に自覚がない
これらは、単なる加齢による物忘れとは異なり、脳の働きの変化が関係している可能性があります。とくに「出来事そのものを忘れる」「繰り返し同じ質問をする」といった場合は、より注意深く様子を見ることが大切です。
ご本人より、周囲が先に気づくことも
このような変化は、ご本人が自分で気づくよりも、ご家族や周囲の方が先に違和感を覚えることが少なくありません。
たとえば、
「以前より怒りっぽくなった」
「外出や人付き合いを面倒がるようになった」
「長く続けていた趣味をやめてしまった」
「料理や片付けなど、得意だったことを避けるようになった」
こうした様子は、「年齢による性格の変化」や「気分の問題」と受け止められがちです。しかし、場合によっては認知機能の低下や心身の不調が影響していることもあります。
体の不調であれば比較的受診につながりやすい一方で、心や脳の変化は後回しにされやすい傾向があります。だからこそ、周囲の気づきがとても重要な役割を果たします。
早めに相談することの大切さ
「まだ病院に行くほどではない」
「本人が嫌がっているから様子を見よう」
そう考えている間に、症状が少しずつ進んでしまうケースもあります。変化がゆっくり進むからこそ、「気づいたときには進行していた」ということも珍しくありません。
しかし、記憶力や判断力の低下の原因は一つではありません。加齢の影響だけでなく、ストレスや睡眠不足、薬の影響、うつ状態、あるいは治療可能な病気が関係していることもあります。
中には、適切な治療や生活習慣の見直しによって改善が期待できるケースや、進行を遅らせることができるケースもあります。早い段階で原因を確認することは、その後の生活の質を守るうえで非常に重要です。
また、診断がつく・つかないに関わらず、
「現在の状態がどの程度なのか」
「どのようなことに気をつければよいのか」
を知ることは、ご本人だけでなくご家族にとっても大きな安心につながります。
「何科に相談すればいいの?」と思ったら
物忘れや性格の変化について、「どこに相談すればよいのか分からない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
その場合は、まず身近なかかりつけ医に相談することをおすすめします。日頃の体調や生活背景を知っている医師であれば、身体面と精神面の両方から総合的に判断してくれます。
必要に応じて、専門の医療機関への紹介や、検査・支援制度の案内を受けることも可能です。
「こんなことで受診していいのだろうか」と迷う必要はありません。早すぎる受診ということはなく、むしろ「気になった時点で相談する」ことが理想的です。
不安を一人で抱え込まないでください
物忘れに限らず、年齢とともに起こる変化は、ご本人にとってもご家族にとっても大きな不安を伴います。
「こんなことを相談していいのだろうか」
「大げさだと思われないだろうか」
と感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そうした心配をする必要はありません。小さな違和感や気づきを大切にし、早い段階で向き合うことは、これからの生活を安心して送るための大切な一歩です。
一人で抱え込まず、誰かに話すことから始めてみてください。医療機関への相談は、その第一歩となります。気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
最後に
気になる変化は、決して特別なことではありません。どんな小さなことでも構いませんので、不安を感じた際はお気軽にご相談ください。皆さまの安心した日常をサポートいたします。
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